そして2023年が明けた。
年末は祖母が亡くなり、いろいろあってなかなか海に行けなかった。
グースネックが折れた一件から、一人で海に出るときはこれまで以上にコンディションに気を遣うようになった。
冬は北風の日が多い。
湘南・鎌倉の北風は陸から海に向かって吹く風、陸風・オフショアの風である。
船が故障して自走できなくなるとどんどん沖に流されてしまう風である。
先日学生のウインドサーフィンのレース日に4人が材木座から沖に流された。
幸い4名とも無事救助されたとのことだったが、警察、海上保安庁まで出動しての大事になった。
南風は何かあっても船が岸に流れ着く安心な風である。
一人で海に出るときは極力安全な風向きの日にしたほうがよい。
予報によると、1月1日は午前中はマイルドな北風、午後からは珍しく南風が入るというので昼から海に出た。
予報通り、3~5mの快適な南風が入り、安定している様子だったので大きく周辺を回ることにした。
絶好のコンディションなのに辺りにはほとんど船が出ていない。
雲一つない晴天で、空気が澄み切っている。
なんとも爽やかに、気ままに走れるのである。
まずは材木座沖から。右が稲村ケ崎、左が江の島、真ん中に富士山。のっけから素晴らしい景色である。
江の島方面へ向かい、七里ガ浜沖まで行ったところでUターンし、逗子の名島の鳥居を目指す。
3~4メートルの穏やかな風の中、のんびりと材木材沖を航行していたその時である。
「しゃばーー」という波音がして、ふとその方向を見てみると、
「えっ???Σ(・□・;)」
「イルカかーーー!!!???」
急いでライフジャケットからIphoneを取り出して撮影しようとしたが、海に沈んで行ってしまった。再び浮かんでくるのをズームMAXにして待ち構えていると再度浮上、必死にシャッターを切ったのが下の画像である。
おそらく20秒は水面にいなかったと思う。再び海に潜っていったので上がってくるのを待っていたが、もう上がってくることはなかった。
画像を見返すとイルカにしては大きすぎる。どうやらゴンドウのようなイルカより大きい種類のものだったようである。
いずれにしても新年早々全く運が良い。
そのまま名島の鳥居まで行き、海から森戸神社に参拝。
そして裕次郎灯台を回って折り返す。
再び材木座沖についたころには少し風が強まり5~7mぐらいまで上がった。
クオーターでサーフィングを楽しんだり、波でジャンプしながら湾内を何往復かして帰路についた。
全く幸先の良いスタートであった。何かいいことが起こりそうな予感のする2023年である。
以上