石原慎太郎さんが亡くなりました。
率直な物言いで賛否が別れる方ですが、自分の信念を突き通す、本当に男らしい男だったという印象があります。
今回、改めて何冊か著書を読み直してみたのですが、「今日的にはこれはちょっと・・・(笑)」という内容も多々ある一方、こうした気概、男らしさのある人が少なくなってきていること、政治家としてこれ程までに国を憂い、信念を持って国を良くしていこうしている人が、他に思いつかないことを考えると、やはり寂しいなという感じがあります。
幼少のころから逗子に住んでおられ、逗子の中でも何度か引っ越しをされており、35歳の時には披露山近辺の逗子湾を一望する絶景の地に広大な邸宅を建てられお住まいになっていました。
小さいころから逗子の海で遊び、葉山マリーナには愛艇のクルージングヨット、コンテッサ号を保管されていたようです。
著作にも逗子・葉山はよく出てきます。
今回はそんな石原慎太郎さんゆかりの地を訪ねてみました。
代表作中の代表作、「太陽の季節」。その太陽の季節碑が逗子湾の端、渚橋の近くに佇んでいます。
遠くに江の島、空気がきれいな時は富士山を望みます。
日本ヨット発祥の地の石碑。葉山港とありますが、鐙摺港(あぶずりこう)とも呼ばれている場所です。漁船とヨットが共存しています。
葉山ヨットサービス。歴史を感じます。
ここら辺の風景、太陽の季節のワンシーンで見たような感じがします。
こちらが現在の葉山マリーナ。こちらに石原慎太郎さんの愛艇が置いてあったのでしょうか?石原さんはヨットほど美しい人工物はない、という趣旨のことを著書で述べられていますが、純粋に遊びの目的で作られるヨットは美しく、海のロマンが漂っていますよね。
ここは森戸神社。源頼朝公にもゆかりがある神社です。
こじんまりとした神社ですが境内からの景色は正に風光明媚といったところです。
天然記念物の森戸大明神ビャクシン。ヒノキ科の針葉樹の1属だそうです。
源頼朝公は休息のため立ち寄ったここでこの松をみて、「如何にも見事な松だ」とほめたところ、出迎えた和田義則が、「千貫の価値ありて千貫松と呼びて候」と答えたそうです。
長年の風雪に耐えてきたいかにも趣深い松ですね。
右には江の島、とても小さく見えるのですが、ちょうど真ん中ぐらいに菜島の鳥居、その左ぐらいに裕次郎灯台と言われる葉山灯台が見えます。
石原裕次郎さんの石碑。ここからの景色は江の島、富士山を遠くに望む、まさに風光明媚なスポットです。
咳に効くらしいです。
逗子から葉山に向かって続く細く曲がりくねった海沿いの道にはこのような歴史ある建物がいくつか残っており、とても懐かしい雰囲気を味わえます。
その通りから海へ続く道がまたとっても味がある雰囲気で、懐かしさを感じます。
この道も素敵。
ゆったりとした空気が流れています。
江の島と富士山。
生前、石原慎太郎さんは所有していた書籍3200冊を逗子図書館に寄贈され、今も石原慎太郎さんコーナーが常設されています。
館内閲覧のみの貴重な書籍も展示されています。
もちろん貸出可能な石原慎太郎さんの著作もあり、骨太な石原文学や、美しい海やヨットの写真がちりばめられたエッセイ集などに触れてみるものいいのではないでしょうか?
ではでは!