時宗の総本山、遊行寺(ゆぎょうじ)である。
正式には藤澤山無量光院清浄光寺と号する。
JR藤沢駅から歩いて15分程度である。
参拝は惣門から。
黒門と呼ばれる立派な門である。
四十八の大石段、いろは坂。
樹齢700年とも言われる大銀杏。
幹は太く、枝は広く張り、えも言われぬ神々しさがある。
古より幾多の衆生が、自分と同じくこの銀杏を仰ぎ見、その元に佇み、一時の憩いを得たであろうと思うと感慨深い。
御本堂の手前にある一遍上人像。
時宗の開祖である。
一遍上人は10歳で仏門に入られ浄土宗西山派で修行された。
その後半僧半俗の生活を送り再出家から3年後、熊野権現より念仏信仰の真髄を授かったと言われる。
立派な本堂は比較的新しく1937年の再建。
ご本尊は阿弥陀如来像である。
本堂の右側には地蔵堂がある。
本堂の右側には1859年建造の中雀門(重要文化財)がある。
寺事務所、御番方の書。
流麗と自由さ。
均整と力強さ。
見応えのあるお寺である。
合掌