日蓮宗長興山妙本寺。
日蓮宗最古の寺院だそうだ。
開祖は比企能員(よしかず)の末子である比企大学三郎能本。
比企の乱で一族が謀殺されたとき、2歳の乳飲み子であった能本は難を逃れ、京都で儒学者として名をはせ、順徳天皇へ仕えた。
能本が再び鎌倉に帰った際、鎌倉で布教されていた日蓮聖人に出会い、比企一族の菩提を弔うために自らの屋敷を献上したのが妙本寺の始まりとのことだ。
こちらは総門。
この地は比企一族が住む谷戸(やと)であったことから比企ヶ谷(ひきがやつ)と呼ばれている。
総門のすぐとなりに、その名を冠する比企ヶ谷幼稚園がある。
総門を抜けて鬱蒼とした森を進む。
朱塗りの重厚な門、二天門が現れる。
大変大きな祖師堂。
天保9年(1838)建立。
日蓮上人像。
ご本堂はこの日蓮聖人像に向かって左奥に進むとあるのだが、事前の調べが足らず行きそびれた。
境内は参拝者で賑わうという感じではなく、とても静かで落ち着いた雰囲気だった。
比企一族のお墓もあり、お参りさせて頂いた。
二天門の周囲にはもみじがあり、紅葉の頃はきっと大いに賑わうのであろう。
拝観料は無料。
合掌