りた郎のblog

海、ディンギー(ヨット)、ウインドサーフィン、鎌倉、お酒など思いつきブログ

ディンギーとウインドサーフィンの違い

ブログ復活第1弾の投稿である。

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最近ウインドサーフィンを始めた。

もともとディンギーかウインドサーフィンかどちらをやろうか迷ってディンギーを始めたのだが、どうしてもウインドも気になる、ということでスクールに入会した。

以前はロングボードもかじっていたので、(サーフィン+ディンギー)÷2=ウインドサーフィン、的に考えていたがまた別の世界だった。

確かにサーフィンやディンギーの経験は活きる。

特に、ディンギーの風向きと走り方の理解(クローズ、アビーム、クオーター、ランニング、デッドゾーンなど)はそのまま十分に使える。

上る、下るためのセールの向きは一緒である。

が、ウインドにはラダーがない。

方向転換のすべてをセールを傾けることで行わなくてはいけない。

もっと言うと、弱風ではセールの傾き、中風から強風ではセールの傾き+足でボードをねじって向きを変える感じ、また強風でプレーニングからのジャイブではボードの傾きも使って方向転換をする感じだ。

ディンギーとウインドでは曲がるときの艇の傾きが逆になる。

ディンギーは曲がる方向と逆(カーブの外側)に傾く。車と同じ感じだ。

ウインドは特に高速では曲がる方向と同じ向き(カーブの内側)に傾ける。バイクと同じだ。

ディンギーはほぼ座って席操船する。

ウインドではそもそも立っていて、しょっちゅうボード上を動いてバランスを変えたり、引っ張られるセールに耐えたりする必要がある。

ディンギーは操作するシート(ロープ)いっぱいある。セールの角度を変えるメインシート、セールの張り具合を変えるカニンガム、ブームバング、アウトホールだ。

ウインドではカニンガム、アウトホールはあるが、乗る前にセッティングしたら乗っている途中で操作することはない(アウトホールを乗っている時にも調整出来るようしている艇もある)。メインシート、ブームバングはない。

ディンギーはルールに厳格だ。

レース以外の時でもスターボード優先、風下優先は必ず守る。

ウインドはあまり優先権を気にしない。なんとなくお互いがよける、という感じだ。

ディンギーはクローズホールドの走りが最も重要視されていると思う。

ウインドはクローズホールドにはそれほどまではこだわらない(競技にもよる。学生のレースなどでは上下でマークを置いて走るので上りも非常に重要)。スラロームなどでは上りはなくクオーター気味のアビームでとにかくスピードが重視される。

ディンギーのレースでは故意に艇を揺らしたり、セールを扇いだり、ラダーでこいだりしてはいけない。

ウインドではセールを扇ぐのは「パンピング」と言われて重要なテクニックであるし、艇をどう傾けても全く問題ない。

ディンギーは艇の傾き=マストの傾きだが、ウインドは艇とマストはユニバーサルジョイントで接続されていて、それぞれ自由な向きに傾けられる。

総じてディンギーはフォーマルでウインドはカジュアルだ。

どちらにもそれぞれの良さがある。

ディンギーは船としてのロマンがある。舵と帆を操って、どこまでも遠くに行きたくなる。

ウインドはよりスポーティーでアクティブな感じだ。体全体を使ってスピードの限界を極めたくなる。

ウインドを始めて間もない今、気づいた違いはこんなところだ。

以上